西平の焼酎づくり

西平本家の焼酎づくり

常に進化し続ける
焼酎蔵
大正14年創業
「西平本家」

西平本家のこだわり

その1大正14年から続く「半麹三段仕込み」

半麹三段仕込みとは、一次仕込みで本発酵した麹でもろみを仕込み、二次仕込みで半発酵した麹「半麹」をもろみに加え、さらに三次仕込みで溶かした黒糖と合わせて仕込む製法のことを言います。創業当時、「どうしたらおいしい酒をつくることができるだろうか」と考えた末に生まれた製法です。

通常の焼酎づくりより手間がかかる半麹三段仕込み製法ですが、ゆっくりと糖化させることができるため、麹の旨みを最大限に引き出すことが可能になりました。

二次仕込み攪拌作業風景

その2独自の蒸留機「単式常圧蒸留機 可変式三方弁」

西平本家では、独自の蒸留機「単式常圧蒸留機 可変式三方弁」を採用しています。通常の蒸留機はラインアームがひとつであることに対して、「単式常圧蒸留機 可変式三方弁」は3本。3本すべてのラインアームから焼酎がつくられており、どれもアルコール濃度、旨み、香りが異なる原酒を抽出することができます。

高さを可変して調整できるため“可変式三方弁”と呼んでおり、この高さ調節によって洗練された香りや重厚感のある味わいをつくり出しています。

また、高さを変えることで原酒に含まれる成分も変化するため、多種多様な酒質を実現。抽出する成分にまでこだわった原酒をつくりあげます。

単式常圧蒸留機 可変式三方弁全体

奄美黒糖焼酎ができるまで

01原料について

奄美黒糖焼酎の主原料は、黒糖と米(米麹)です。西平本家では、すべての原料を国産にこだわっています。

原料の黒糖

原料について
黒糖は鹿児島県酒造組合より、沖縄産(特等、1級のみ)を仕入れ、米麹となる米は、100%国産米を使用しています。

02一次仕込み~二次仕込みまで

原料米に麹菌をつけてもろみをつくります。
もろみは、原料米と麹菌、酒母、水を甕(かめ)に入れて発酵させます。これを一次もろみづくりと言います。

米仕込み

米仕込み

米は、洗米して蒸し上げて麹菌を種づけ。麹室にて種麹を本発酵させた一次麹にします。さらに西平本家では、伝統製法「半麹三段仕込み製法」で使用する、半発酵させた半麹もつくっています。

一次仕込み・二次仕込み

二次仕込み攪拌作業風景

一次仕込みで米麹と酒母、水を入れて発酵させたものに、半麹を加え、さらに発酵させて米のもろみをつくります。このもろみは、甕でつくられており伝統技法の「甕仕込み」と言われています。もろみづくりは手作業で行われ、発酵中の温度は繊細に管理。熟練の杜氏の経験と技術が必要となります。

03三次仕込み

二次もろみに、黒糖を溶解した黒糖液を加えて発酵させ、三次もろみをつくります。

黒糖仕込み(溶解)

黒糖仕込み(黒糖入れ込み)

西平本家が採用している黒糖は、沖縄産のもの。その年にできた新しい黒糖を、香りや糖度を考えながらブレンドしています。そして、黒糖ブロックは高温のスチームにて溶かし、手作業で黒糖液を仕上げます。ていねいに手作業で行うことで、ツヤのある上質な黒糖液が完成。

三次仕込み

三次仕込み(三次もろみの様子)

二次もろみと黒糖液を合わせて、三次もろみをつくります。

04三次もろみの蒸留~貯蔵

十分に発酵した三次もろみを蒸留し、黒糖焼酎の原酒をつくります。

蒸留工程

単式常圧蒸留機 可変式三方弁全体
発酵が完了したもろみをさらに熟成したあと、蒸留機で常圧蒸留。西平本家では独自の「単式常圧蒸留機 可変式三方弁」を使用し、製造しています。

貯蔵

樽貯蔵

冷却ろ過工程を経て、熟成させながら貯蔵。貯蔵は、商品のコンセプトによって異なる方法で行っています。黒糖焼酎の本来の旨みを大切にしている商品は、ホーロータンクにて熟成、貯蔵しています。商品によってオークの木製樽の香りを活かした貯蔵も行っています。

05最終工程

商品までの最終工程は、割り水、ろ過、詰口、ラベル貼りの順に行われます。

詰口

貯蔵熟成で仕上がった原酒は、割り水によって製品のアルコール度数へ調整し、ろ過処理後に詰口を行っています。一本ずつ丁寧に手作業で詰めております。

ラベル貼り・製品チェック

一升瓶以外は、ラベルも手作業で貼っています、最後の製品のチェックも、人の手で一本一本確認。西平本家の奄美黒糖焼酎は、こうしてつくられています。

飲酒は20歳から。飲酒運転は法律で禁じられています。飲酒は適量を。妊娠中や授乳中の飲酒はお控えください。